2012-01-01から1年間の記事一覧
牙は折れず (徳間文庫)/勝目梓 ¥660Amazon.co.jp タイトルと帯のキャッチコピーに惹かれて買った一冊。 病院に行く途中の本屋で。 いやというほど待たされるのが予測できたので、家から一冊持っていった。 それが内田 樹の『ためらいの倫理学』。 電車の中…
言葉遊びは楽しい。お決まりの単純な語呂合わせみたいなのを連発すると「オヤジギャグ」なんて指弾されるそうだが、それでもないよりよっぽどマシだろう。「マジ?」を連発する脳硬直的言語能力の欠如に比べれば、ちょっとウルサイかもしれないがはるかに上…
medium] ●新潮文庫『江戸時代のロビンソン』(岩尾龍太郎著)を一気に読んだ。「七つの漂流譚」というサブタイトルが付いている。ロビンソンは、あのデフォーの「ロビンソン・クルーソー」のことだ。なんというジャンルに属する本なのか、というようなことは…
定価2940円。値段的にちょっと高いんだが、僕はこのテの本が好きだ。 オトナの絵本とでも言ったらいいのか、「見て(も)楽しめる本」はできるだけ沢山持っていたいのだが、これがけっこう重くて場所をとるんだナ。 絵や写真で、前後なんの関係もなく楽しめ…
思わず手が出てしまった『日本アウトロー列伝』 ◆コンビニはほとんど「立ち読み」のためにあるという「信念」が一時もろくも崩れ去った。 ラックのほぼ中央に黒地のムック。表紙は阿佐田哲也。パラリとめくるとなんと魅力的な名前がズラリ。 考える間もなく…
めったに観ない「徹子の部屋」にチャンネルを合わせた。笹本恒子さんの出演は確か2度目だったと思うが、最初のは見た記憶がない。98歳!思っていたよりもずっと、はるかに若々しくお元気な様子で、意気軒昂。フランスへの取材旅行を予定していることなども聞…
「処分してしまおう」と考えたのが8月中旬。まだ手元にあるのです。撮影後新たなメンバーが加わり、「スーパー源氏」への参加を検討したりして時間が推移、とうとう10月になってしまったのだ。「処分」の意思はトーンダウンし、例によってグズグズに。そうし…
先日新聞に興味深い記事が掲載された。標題はその新聞記事の大見出しだ。次に「米国立公園 絶滅危惧あす解除」とある。内容をものすごく簡潔に要約すると次のようになる。 *アメリカのかなり広い地域で棲息していたハイイロオオカミが、家畜を襲うことから…
まず引用。「鼻ほじりは、人類史上最高の快楽であり、また人類史上最古の快楽でもある。このことを考えると、これまでこのテーマを取り上げた書物がほとんどないことに驚かされる。(中略)ローランド・フリケット氏は鼻くその世界的権威であり、本書は各国…
「薄桜記」最終回は録画で土曜日に鑑賞した。案の定、予定調和のようにすっぽりと全てが納まるべきところに納まった。「討ち入り」のシーンは一瞬だけ流し、丹下典膳の死と長尾千春の「後追い」シーンの余韻を重んじたような構成になった。最終回のタイトル…
「アメブロ」で6年以上、200本近く書いてきた(空白もあったけど)「ブログ記事の最後の5~6本」だが、実質的には前回が最後。残っているのは「ラストメッセージ」のみだ。大きな文字で6行。引越しする、移転先は決まったらアップする…そんな内容だ。 「籍…
内田けんじ監督の「鍵泥棒のメソッド」を鑑てきた。 最近は本数も激減したが「これは観たいナ」と思ったものは、極力足を運んで観るようにしている。映画が僕にとって娯楽の(範疇を超えているけど)大関であることはここ数十年変わらないのだが、感じること…
毎週木・金曜日は週刊誌関係の仕事で深夜帰宅。それでも金曜夜のNHKBSプレミアム「薄桜記」は録画して必ず観ている。いろんな意味で出色の出来だと思っている。 最初は「居眠り磐音」の二番煎じだろう、くらいのつもりで選局していたのだが、ちょっとという…
古びた本を繰っていると、白髪が1本はさまっていた。セロテープの端でホコリと一緒にそれを取り除きながら、フと「どこかでこんなシーン、読んだことがあるような…」と、チラッと思った。そのときはすぐに思い出すこともなく半日が経過。何の脈絡もなく「あ…
洋書の処分 しかし、ムズカシい。「オモシロイからナルホドまで」なんて能天気なことを言ってる場合じゃない ぞ、これは。要するに何でもかんでも、スケベ根性を出して、自分のサイトで売ろうとするから、暗礁 に乗り上げるのだ。スペースの大問題がある。本…
遺本整理の次のステップ 整理を開始した当初から「これはヤッカイだぞ」と感じていたのが、埃だ。昨日今日のものではなく、おそらくは古いもので40年は経っている。湿気などを吸い込んで幾分ネットリした塊が、はなはだしいものでは、本の上部(裁断面)に…
*「書く」意欲の維持・継続が困難になってきている。 テーマや、記事の端緒はクサるほどあるのに、集中できない、ケイゾク不能。最も重要な部分がポッカリ欠落している。「1年」はちとオーバーだけれど、ここまでモチベーションが下がりっぱなしなのは初め…
遺本のことなど 晩春から初夏にかけて、3通の訃報が届いた。知己、仕事仲間、大先輩…。共通しているのはみんな独り者で、「孤独死」だったことだ。「孤独死」という言葉に関してはいいたいこともあるが、それはそれとして、彼らの顔や声を思い出すたびに襲…