こういうのが一番オモシロイ
◆半月?いやひと月?ちょっとわからない。が、そのくらい前にヤフオクにあるものを出品した。ジョン・コルトレーンが来日した際に撮影された写真(モノクロ)のベタ焼き30カットぐらいとキャビネ版に拡大した7~8カット。ネガはなし。
◆開始は500円だったかな。それが最終的に3900円で落札された。ま、「やったね」というところだろう。所定の手続きを経て発送、一件落着のはずだったが数日後携帯に電話がかかってきた。こういうケースでの電話は10中8~9クレーム。過去の例からしてそう思った。
◆だが、今回は違った。落札者は<商品>を手にして感動していた。年齢は30代後半くらいか、男性。サックスをやっていて「コルトレーンの大ファン」だという。こんなに貴重なものが入手できたなんて信じられない、自分のお宝にします…そんな内容だった。「クレーム!?」が一転して「なんかイイ気分」に変わった。めったにあることではないが、実際にあった。
◆現在までに数回、客室の押入れに放置してあるレコード・キャビネットを「なんとかしろ」と要求され、そのたびに生返事ではぐらかしてきたという「苦渋の記憶」が前述の「なんかイイ気分」と結びつくまでにそんなに時間はかからなかった。数日後、家人の留守中に押入れの奥から件のキャビネットを引っ張り出す。
◆丹念にチョイスして「サックス関連」を5~6枚。コールマン・ホーキンズと「GIANTS OF SAXOPHONE」、オーネット・コールマンなどを抜き出し、梱包してコルトレーン宛に発送した。(落札者からの電話は、すぐに思い出せるように「コルトレーン」という名前で登録した。着想は悪くないのだが、本当の名前を忘れてしまったzzz)
◆◆続きは次回。